歴史を感じる太宰府の”戒壇院”!

”戒壇院(かいだんいん)”は福岡県太宰府市にある臨済宗妙心寺派の由緒あるお寺です。前回紹介した日本最古の梵鐘がある”観世音寺”の隣に位置しています。

奈良時代に設けられた戒壇院

”戒壇院”は奈良時代に国家が正式に各宗派僧侶の資格を認める受戒の儀式のためと、戒律のために設けられました。

古くは天平宝字5年(761)”観世音寺”の一部に僧尼に戒を授ける西戒壇(さいかいだん)を設置しています。

奈良の中央戒壇(東大寺)と東戒壇(下野薬師寺)と並んで日本の三戒壇の一つに数えられています。

現在は博多の聖福寺の末寺となっており、拝観料は無料です。


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”太宰府 戒壇院”

境内右側の大樟は天然記念物

大宰府 戒檀院1 大宰府 戒檀院2

惣門 建築年代は不明

大宰府 戒檀院3

本堂 手前の礎石は楼門の礎石

大宰府 戒檀院4

本堂

本尊は平安末期作の毘廬舎那仏(るしゃなぶつ)座像で、国指定重要文化財となっています。
大宰府 戒檀院5

梵鐘

福岡の酒造業で財を成した白木玄流が元禄14年に寄進(県指定文化財)しています。
大宰府 戒檀院6

鐘楼

大宰府 戒檀院7

鑑真和上の供養塔

大宰府 戒檀院8

天王寺屋浦了無供養塔(貞享2年 1685年 建立)

天王寺屋浦了夢(了無)は福岡の豪商で延宝8年(1680)に本殿を改築するなど再建に大きな貢献をした。
大宰府 戒檀院9 大宰府 戒檀院10 大宰府 戒檀院11

菩提樹

「鑑真和上が中国から請来したと伝えられる」と説明文にあります。
大宰府 戒檀院12

戒壇院として興隆を続けていたが、中世になると衰退していったようです。寛文9(1669年)崇福寺の智玄和尚によって本尊の修理が施されました。

黒田家の家臣鎌田昌勝の諸堂宇再興を経て、元禄16年(1703年)に観世音寺から独立して現在に至っています。

現在はひっそりと佇んでいますが、1,300年余の歴史を感じることができる場所です。

太宰府 戒壇院
住所:福岡県太宰府市観世音寺5-7-10
TEL:092-922-4559

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